チェリーだより

当たり前とのつきあい方

「ただいま!」元気に帰ってきたら、手を洗ってうがいをする。時には手を濡らしただけで済ませてしまったり、泡で遊び始めてしまったりもして。そんな些細な日常のひとコマだったことを、強く意識して行わなければならない時代に入ってきました。マスクをする、人との距離を保つなど、新しい生活様式が浸透し、私達の生活の“当たり前”も大きく変わったのではないでしょうか?

 “当たり前”なことは、人によっても場所によっても異なります。例えば保育園や幼稚園では、登園後の朝の過ごし方、お昼の時間の「いただきます」の仕方、帰りの挨拶の言葉など、園によって様々です。各ご家庭でも、朝や夜の時間の過ごし方のルーティン(手順)があるでしょうし、お子さんとの約束やルールも、年齢や時期によって違ってくると思います。家庭や場面の数だけ当たり前がある、ということですね。

 新しい場面に出会うとき、その場の当たり前にすぐに対応するためには、いわゆる空気を読むことや、周りをよく見て行動することなどが求められるため、大人でも難しいことがあります。自分(親)が“当たり前”だと思っていることを、相手(子)も同じように“当たり前”だと思っているとは限りません。お子さんがその場面の“当たり前”をわからずに困ってしまった時は、具体的にどうしたら良いか、そしてその理由を、ゆっくりと易しい言葉で伝えてあげてください。そして、一緒にやってみましょう。ルーティンがわかると、お互いに見通しを持ちやすくなります。少しずつ新しい場面に慣れていくことは、お子さんの行動の引き出しを増やしてあげることにつながります。生活の中の当たり前と、これからも上手につきあっていきたいですね。

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