チェリーだより

話を聞いてもらう事

 

「聞いてー!今日さぁ!」

 家族の顔を見るなり、開口一番に今日あったことを勢いよく話始める・・・。そんな経験ありますか? 私は話をする側も、話を聞く側も経験があります(笑)。嬉しい話の時もあれば、悔しい・頭にきた話の時もありました。誰かに話を聞いてもらえると、ふっと気持ちが軽くなりますよね。話した出来事自体は何も変わらないのに、抱えきれなかった気持ちを相手にちょっと持ってもらったような不思議な感覚になります。

 気持ちって、風船みたいだなと思うことがあります。嬉しい時は、あたたかい空気がたくさん入ってふわっと浮くようなイメージ。怒ったときは、勢いよく空気が入ってパンパンに膨らんだイメージ。泣きたいとき・さみしい時は、空気が抜けてしぼんでいくようなイメージ。持っている風船の形や大きさ、膨らみやすさは、人それぞれ。ちょっとしたことで気持ちが動いて風船が膨らむ・しぼむ人もいれば、刺激にはあまり動じずにゆっくり膨らんだりしぼんだりする人もいる。同じ場所で同じ活動をしていたとしても、感じ方や受け取り方は人それぞれ。おもしろいですよね!

 でも、気持ちが動いて、膨らんだりしぼんだりしたとき、人に話をしたくなるのは共通しているように思います。特に、自分にとって大事な人に話を聞いてもらいたくなります。話を聞いてもらうと、パンパンになった気持ちの空気が少し抜けて楽になったり、しぼんだ気持ちに少し空気が入るような感じがします。なんだか、気持ちの風船の空気を調整をしてもらっているみたい(笑)。

 「聞いて―!今日さぁ!」

 一日いろいろな体験をして、気持ちが動く体験があったのかもしれません。ぜひ、耳を傾けてあげてください。感じた気持ちを共有してあげてください。チェリーも、そんなふうに『話したい』と思える存在になれたらいいなと思ています。

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